1. はじまりはキッチンの静寂 ある朝、コーヒーを淹れようとヤカンに水を張り、コンロに火をつけました。 スマホも本も置きっぱなし。何気なく“湯が沸くのを待つだけ”の時間が始まりました。 2. “やることがない”という違和感 最初の数分、頭の中には習慣的な声―― 「早くSNSを確認しよう」 「今日のタスクを片づけてしまえ...

「私ってダメだな…」という声に、どれだけ支配されてきただろう 朝起きて、鏡の前でふと浮かぶ言葉。 「今日こそ、ちゃんとしなきゃ」 「もっと頑張らなきゃ」 「なんで自分は、いつもこうなんだろう」 こんな“心の声”が、まるで呼吸のように当たり前になっていた。 誰にも聞こえないその声が、いつもどこかで自分をせかし、責めていた...

    1. 序章　空っぽのコップとの出会い ある雨上がりの午後、机の上に置き忘れた 空っぽのガラスコップ が目に止まりました。 虹色の光が差し込み、何も入っていないはずのコップがキラキラと輝いている――その瞬間、胸の奥で声がしました。 「ねえ、“在る”って、足し算じゃなくて引き算かもしれないよ」 まるでコップ自身が語...

人生には、成功と失敗、喜びと悲しみ、まるで光と影のように、対極的な出来事が交互に訪れます。 一方があれば、もう一方が必ず現れる。そう信じて生きてきた私たちは、知らず知らずのうちに、出来事を「良い」「悪い」とジャッジしながら過ごしています。 しかし、非二元論の視点に立てば、それらはすべて「ただ起きている」ことに過ぎません...

1. はじめに ― 誰もが持つ“自責グセ” 失敗したとき、うまくいかなかったとき、 「自分が悪い」と責めてしまうことはありませんか？ かつてのぼくもそうでした。 何かあるたびに「自分が足りないからだ」と思い込み、 自分に厳しく接することでしか前に進めないと思っていました。 でもあるとき、ふと気づいたんです。 「その“自...

1. 「できない自分」に出会う朝 誰にでもある。 目覚ましに気づかず寝過ごした朝。 起きてからも何もやる気が出ない。 頭も体も重たくて、SNSを開いてはため息をつく。 「どうして、みんなあんなに頑張れてるんだろう？」 そんな朝、心の中で、誰にも聞こえない小さな声がする。 「こんな自分じゃダメだよね」って。 2. どうし...

■はじめに：失敗の痛みから始まる本当の物語 誰もが一度は思ったことがあるはずです。 「なんで自分だけ、こんなにうまくいかないんだろう」って。 努力したのに報われなかった。 信じた人に裏切られた。 夢が、希望が、あっけなく崩れた。 でも僕は今、こう思っています。 「その失敗は、人生からのギフトだった」と。 ■失敗とは、“...

はじめに 人生において、私たちは「こうあるべき」「こうしなければならない」と、自分で自分を縛ってしまうことがあります。しかし、その”力み”こそが、心の重荷となり、本来の自由を奪ってしまうのかもしれません。 私自身、かつては「この人生をどうすれば思い通りにできるのか」と考え、必死にコントロールしようとしていました。しかし...

はじめに 僕たちは日々、言葉を使ってコミュニケーションを取る。 考えを伝え、気持ちを共有し、時には誰かを励まし、時には傷つけることもある。 でも、もし言葉を超えたところに、本当に伝えたいことがあるとしたら？ もし、言葉がなくても心と心が通じ合う瞬間があるとしたら？ 今日は「沈黙が語るもの」について、少し考えてみたい。 ...

1. 私たちはなぜ「死」を恐れるのか？ 私たちは幼い頃から「死は怖いもの」と教えられてきました。 映画やニュース、家族や友人の死に直面するたびに、どこかで「死は終わり」「死は悲しいもの」という観念が深く刻まれていきます。 しかし、一度立ち止まって考えてみましょう。 「死とは本当に恐れるべきものなのか？」 2. 誰も見た...


ブログ『健の幻想ストーリーケセラセラ』をご愛読いただき、ありがとうございます。今回は、私の理念である非二元論をもとに、これまでとは異なる新たなテーマでお届けします。日常の中で見過ごしがちな「音楽」との関わりについて、少し立ち止まって考えてみませんか？ 音楽と私たちの距離感 多くの人々にとって、音楽は生活の一部であり、...

🍃 言葉にできないもの 僕たちは言葉で世界を作っている。 「これは木」「あれは空」「私は ‘私’ 」 そう言葉にした瞬間、それは境界を持つものになる。 でも、言葉にしなければ？ 何も説明しなければ？ 木はただ揺れ、空はただ広がり、‘私’ という存在すら、ただの風のように感じられる。 沈黙は、世界の本当の...

🌿 かつての僕は「証明」しようとしていた 昔の僕は、いつも何かを証明しなければならないと思っていた。 「これが正しい」「あれが間違いだ」と、自分の価値観で世界を測り、裁き、納得のいかないものには反発した。 それが自分を守る手段だと、どこかで信じていたのかもしれない。 だけど、そんな風に世界を断定し続ける...

🌿 すべては繋がっている 私たちは日々、たくさんの選択をしています。 朝どの服を着るか、どこへ行くか、誰と会うか…。 でも、その一つひとつが 見えない糸 で結ばれていたとしたら？ 「たまたま」「偶然」―― そんな言葉で片付けられる出来事も、 本当は最初から決まっていた流れの中にあるのかもしれません。 &...

1. はじめに：流れの中にある「見えない力」 「すべては流れの一部」。この言葉を聞くと、どこかで耳にしたような気がするかもしれません。 けれども、本当に流れに身を任せるとはどういうことでしょうか？ 私たちはしばしば、見えない力を感じる瞬間に出会います。 それは、計画していなかった出会いや予想外の展開の中で、なぜか「これ...

1. 心の静けさが失われる理由 現代社会は情報にあふれています。スマートフォンを手に取り、スクロールすれば次々に流れてくるニュースや情報。私たちの心はこれらに振り回され、静けさを失いがちです。「もっと知りたい」「もっと得たい」と思うたびに、心の中に騒がしさが生まれます。 その原因はどこにあるのでしょうか？ それは「外に...

川の流れが教えてくれる人生の真理 人生はよく「川の流れ」に例えられます。川の水は常に下流へと進み、私たちを目的地へと導いてくれます。それにもかかわらず、多くの人が流れに逆らおうと力を入れ、疲れ果ててしまうことがあります。 非二元の視点から見れば、人生の流れそのものが「無限の神秘」の一部です。私たちは川の一滴のような存在...

今回のポイント 「特定した何かはなく、ただ“今”がここにあるだけ」 1. ただ起きていることへの気づき 日々、私たちは“自分の意志で”物事を行っていると感じています。 でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。心臓の鼓動や呼吸、血液の流れさえ、私たちは意識的にコントロールしているわけではありません。 これらは自然に...